1923年、日本の製造業を支える 東京衡機グループの歴史が始まりました
東京衡機グループは、1923年 (大正12年)3月、元三菱長崎造船所技師の伊東久米蔵工学博士により、東京の品川に工場を取得し、麹町を本社として創業。海外の試験機、工業用はかりの研究に着手し、日本の試験・計測機器メーカーとしての第一歩を踏み出しました。
1952年には大崎工場に電気部を開設。計測部へエレクトロニクスを導入。試験・計測計量機器の需要が急速に伸び、国家的プロジェクトへの参入、大学の研究開発分野への進出など、幅広く事業を展開。国産旅客機YS11型の主翼強度試験機、新幹線の台車走行試験装置、高層構築の部材および大型構造物の研究用200トン力標準機などの特殊製品を手掛け、独自の地位を築きあげました。
世界トップクラスの試験機メーカー カール・シェンク社との出会い
1961年に東証2部上場を果たし、日本の製造業に貢献を続けてきましたが、1973年に世界トップクラスの技術を誇るドイツのカール・シェンク社と資本および技術提携。これにより、機械工業・電子工学・流体工学・制御工学など多岐にわたる複雑な応用計測技術への対応が可能となり、特に自動車に関する試験システム技術は格段にレベルアップしました。この成果が産業界に大きく寄与する要因となりました。
試験・計測機器のトップブランドへ
1985年、相模工場(現相模原工場)を新設。以降、新素材やエレクトロニクス、 ソフトウェアなどの先端技術を積極的に取り入れ、自動化システム化された新製品を次々に開発しました。2000年に ISO9001、2005年にISO14001の認証を取得。2005年には株式会社東京試験機の全株式を取得、また材料試験機分野の世界的権威であるドイツZwick社と日本国内における同社製品の販売業務提携を行うなど、積極的に事業を展開し試験・計測機器のトップブランドとして、大きく飛躍を遂げました。2008年9月には事業の多角化に伴い社名を株式会社テークスグループに変更しましたが、2013年9月に、当社グループの永続的な発展のためには創業当初の「モノづくり」の原点に立ち返り試験機事業を世界に通用する事業に成長させることが不可欠であると考え、多くの方々から親しまれてきた旧社名の略称「東京衡機」を復活させ、社名を株式会社東京衡機に変更し、試験機事業をはじめとして、エンジニアリング事業や海外事業、商事事業の強化・発展に取り組んでおります。
西暦 | 元号 | 東京衡機の歴史 | 東京衡機試験機の歴史 |
1923年 | 大正12年 | 合資会社東京衡機製造所 設立 | |
1933年 | 昭和8年 | 工技社 創業 | |
1936年 | 昭和11年 | 株式会社東京衡機製造所へ改組 | 合資会社東京試験機製作所 設立 |
1939年 | 昭和14年 | 株式会社 東京試験機製作所に改組 | |
1953年 | 昭和28年 | 株式を東京地区店頭市場に公開 | |
1961年 | 昭和36年 | 東京証券取引所市場第二部に上場 | |
1973年 | 昭和48年 | ドイツ カール・シェンク社と資本及び技術提携 | |
1985年 | 昭和60年 | 相模工場(現相模原工場)を新設 | |
1987年 | 昭和62年 | 日本たばこ産業株式会社と業務・技術・資本の提携 | |
1993年 | 平成5年 | JTトーシ株式会社に社名を変更 | |
2005年 | 平成17年 | JTトーシ株式会社の試験機事業に関する営業を譲受 | 日本たばこ産業グループから株式会社東京衡機製造所の子会社となり、株式会社東京試験機に社名を変更 |
株式会社東京試験機の全株式取得・子会社化 | |||
ドイツZwick社(現ZwickRoell Gmbh & Co.KG)と販売提携 | |||
2006年 | 平成18年 | 無錫三和塑料製品有限公司、上海参和商事有限会社を取得 | |
2007年 | 平成19年 | 株式会社KHIの増資を引き受け、子会社化 | |
2008年 | 平成20年 | 株式会社テークスグループに社名変更 | |
試験機の保守サービス会社を子会社化し、株式会社テークス試験機サービスに社名を変更 | |||
2013年 | 平成25年 | 株式会社東京衡機に社名変更 | |
株式会社テークス試験機サービスの社名を株式会社東京衡機試験機サービスに変更 | |||
2015年 | 平成27年 | 会社分割(吸収分割)により試験機事業を子会社の株式会社東京試験機に承継 株式会社東京試験機の社名を株式会社東京衡機試験機に変更 |
株式会社東京衡機の試験機事業を承継、社名を株式会社東京衡機試験機に変更 |
2016年 | 平成28年 | スマートハイパーロードナット(ゆるみ止めナット)が2016年度グッドデザイン賞を受賞 | |
2017年 | 平成29年 | 会社分割(新設分割)によりエンジニアリング事業を株式会社東京衡機エンジニアリングに承継 | |
2022年 | 令和4年 | 無錫三和塑料製品有限公司の全出資持分をFPKナカタケ㈱に譲渡 | |
2024年 | 令和6年 | ㈱東京衡機試験機サービスの株式の51%を㈱ツビックローエルに譲渡し、社名を株式会社ZR東京衡機サービスに変更 |